弾丸フライヤー

わずかな休みを逃さず世界を飛び回る、無類の旅好き夫婦がつづる「羽ばたく人のためのトラベルメディア」です。現役記者の夫による弾丸旅行記と航空ニュース、元ディレクターの妻が選りすぐった旅行TIPS集などなど、旅にまつわるさまざまな話題を発信します。


開港40周年を迎えた成田空港に、新店舗が相次ぎ加わる。第1ターミナルには21日、着物と茶漬けの専門店がオープン。

出店するのは創業101年、全国に120店舗を展開する「きものやまと」の新業態「YAMATO craft gallery」と、東京・銀座で創業した創作出汁茶漬けの「こめらく」だ。
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(成田空港は5月20日に開港40周年を迎えた)

YAMATO craft galleryは、出国手続き前の中央ビル4階にオープン。海外客を意識し、手入れのしやすい和装品や和雑貨を扱う。営業時間は午前8時〜午後8時だ。

こめらくは出国手続き後の第1サテライト3階にオープンする。11番ゲートのドトールコーヒーの横で、午前8時から午後8時半(ラストオーダーは午後8時半)まで営業する。

グッチは北ウイングに

第1ターミナル北ウイング(出国手続き後)では22日、ブランドモール「NARITA NORTH STREET」に、イタリアを代表する高級ブランド「GUCCI(グッチ)」が開業する。時計やジュエリーを取りそろえ、午前8時から午後8時半まで営業する。

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グッチは4月20日、第1ターミナルの南ウイング3階(出国手続き後)にも店を構えた(営業時間は午前7時半~午後8時半)。成田空港で攻勢をかけている。

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第2ターミナルには銀だこ酒場

さらに成田空港第2ターミナルには今月7日、本館4階(出国手続き前)に「築地銀だこ ハイボール酒場」がオープンしたばかり。

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「築地銀だこ」を展開するホットランドが力を入れる新業態で、たこ焼とともにキンキンに冷えた超炭酸ハイボールや、鉄板で焼き上げる焼きそば、つぼきゅう、たこのから揚げなどのおつまみメニューを提供する。

営業時間は午前7時半〜午後9時(ラストオーダー午後8時半)となる。

大型百貨店並みの規模へ

成田空港の商業ゾーン(飲食含む)の売上高は直近の2018年3月期で1246億円に達する。前期比14.8%増の高い伸びを示し、もはや大型百貨店と肩を並べる規模に達している。

ブランド物と、日本の食、ファッション。訪日外国人客が増えるなか、海外の目を意識した店が今後も増えそうだ。

JAL(日本航空)が経営破綻に伴い、一度は退職したパイロットを再雇用する方針を決めた。

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19日に都内で開かれたJALの株主総会(1255人出席)で明らかにした。受け皿となるのは、2020年夏ダイヤの就航を目指す中長距離LCC(格安航空会社)だ。具体的な路線は検討中だが、ボーイング787-8型機を2機使って成田空港を拠点に欧米や東南アジアへの就航を予定している。

165人を整理解雇

JALは2010年の経営破綻時、約1万6000人の社員を削減した。希望退職を3回にわたり募ったが、目標に達しなかったため、165人を整理解雇した。

JAL出身のパイロットのなかには、日本国内のLCCに転職した者も多い。業界でパイロットの人手不足が深刻化するなか、元社員の手も借り、LCCの立ち上げを目指す考えだ。

▪️関連記事:

トルコのフラッグキャリア、ターキッシュエアラインズ(Turkish Airlines)の貨物子会社「ターキッシュカーゴ(Turkish Cargo)」が、中国の物流大手「中通快逓(ZTOエクスプレス)」、香港のPALエアーと合弁企業の設立で合意した。

合弁企業は香港を拠点に、
ドアツードアで荷物を運ぶ国際宅配便サービスを手掛ける。トラック輸送、集荷・流通、船荷輸送、クロスドッキングなど、あらゆる物流手段を駆使し、必要に応じて倉庫管理やオーダーサプライチェーンの管理まで手掛ける。5年以内に売上高20億ドル(約2200億円)以上を見込む。

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イスタンブルで12日、調印式が行われ、ターキッシュ エアラインズのM.イルケル・アイジュ会長(M. Ilker Ayci)、ZTOエクスプレスの頼梅松会長(Meisong LAI)、PALエアーのビビアン・ラウ副会長(Vivian Lau)が出席した。

イスタンブルでは10月29日に巨大な新空港が開港する予定(下記関連記事参照)。ターキッシュカーゴは新空港で400万トンもの貨物を取り扱うようになり、世界トップ5の航空貨物ブランドの1つになることを目指す。

ZTOにはアリババが出資

ZTOエクスプレスは、昨年の取扱貨物量が62億2000万個に達する世界有数の物流企業。中国全土に最大級の配達ネットワークを持ち、今月中をめどに阿里巴巴集団(アリババグループ)が13億8000万ドル(約1500億円)を投じ、ZTOエクスプレスの株式の10%を取得する予定だ。

PALエアーはターキッシュエアラインズの香港における長年のパートナー。香港、中国、タイ、ベトナム、インド、米国で小口宅配を手がける企業に向け、「ラストワンマイル」まで配達するサービスを展開している。

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eコマース市場の伸長に伴い、国際宅配便業界は急成長している。世界的にはFedEx(フェデックス)、DHL、UPS(ユナイテッド・パーセル・サービス)が有名だが、トルコと中国による合弁会社は、成長市場でどんなシナジーを生みだすのか。

■関連記事:
イスタンブルに超ド級の新空港。10月29日開業へ。いきなり9000万人、最終形は2億人?」(2018年6月17日公開)

台湾ではなく、「中国台湾」——。

台湾を中国の一部とみなす表記を、日本の2大エアラインも採用していたことが発覚した。ANA(全日本空輸)とJAL(日本航空)は、いずれも中国や香港向けの簡体字、繁体字サイトで「中国台湾」と表記。日本語や英語版では「台湾」と使い分けていた。

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(ANAは中国大陸、中国台湾と区分)

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(JALも中国台湾の表記に変更していた)

台湾の外交部(外務省)が18日、日本との窓口になる「台北駐日経済文化代表処」を通じて両社に対し厳重抗議した。

そもそも、なぜ中国台湾という表記が生まれたのか。「一つの中国」を主張する、中国側に忖度したからに他ならない。

中国の民用航空局は4月25日、世界の主要44航空会社に対し、台湾を中国の一部と分かるように明確に表記するよう通達。従わなかった場合、中国の法律に基づき罰すると踏み込んだ。

広がる「中国の台湾」

この通達を受け、ルフトハンザドイツ航空やエア・カナダ、ブリティッシュ・エアウェイズ、フィンエアー、カンタス航空などが中国側の修正要求に次々と応えた。今月12日にはシンガポール航空グループのLCC(格安航空会社)スクートも「中国台湾」の表記を採用。台湾側が抗議していた。

一方、トランプ米政権は、こうした中国の要求は、独裁者による監視社会を描いた英国の作家ジョージ・オーウェルになぞらえ「馬鹿げた行動(Orwellian nonsense)」だと批判。ユナイテッド航空、アメリカン航空、デルタ航空の3社に対し、中国の要求に従わないよう求めた。

菅義偉官房長官は19日午前の記者会見で、中国側の要求を「好ましくない」と述べたが、ANAやJALを批判することはなかった。あくまでも航空会社の判断として静観する構えだ。

台北桃園を「台湾(中国)」

民間企業の判断にまで介入する中国政府のやり方は、まるで「踏み絵」。ANAとJALは今月上旬にも、公式サイトのルートマップで、台北の台湾桃園空港を台湾(中国)と表記。抗議を受けて慌てて元に戻した経緯がある。

さらなる「中国台湾」表記は、中国側の圧力に屈したと思われても仕方がない。右に倣えではなく、不当な要求を拒む勇気を持って欲しかった。

18日午前7時58分、大阪府北部で最大震度6弱の強い揺れを観測。4人が死亡、約300人がけがを負った。

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関西3空港では滑走路に被害はなく、負傷者はいなかったが、伊丹空港では館内施設の一部が損傷。水漏れやひび割れの他、天井が剥がれたり、空調の吹き出し口の器具が落下したりした。鉄道ダイヤが乱れて従業員が通勤できないなどしたため、一部の店舗は限定営業とした。関西空港、神戸空港の店舗は通常通り営業した。

関西エアポートによると、伊丹空港では18日、82便(出発便、到着便41便ずつ)が欠航。多数の遅延便が発生した。

関空は最大3時間の遅れ

関空では、国際線の出発13 便で最大約3時間、国内線出発1便に約1時間、国際線到着1便に13分の遅れが出た。神戸空港は滑走路を点検した影響で出発4便が最大26分遅延した。

多くの人が利用する航空機で死傷事故が発生しなかったのは不幸中の幸いだった。ただ、突然前途を絶たれた尊い命を考えると、胸が張り裂けそうな思いがする。

羽田空港を舞台に、新たな実証実験がスタートする。

KDDIが18日、JAL(日本航空)と連携し、スマートグラスを着用した3D映像の視聴実験を、羽田空港のJAL国際線サクララウンジ・スカイビューで展開すると発表した。空港ラウンジで同様の実験を行うのは日本初の試みとなる。

実験は、20日〜29日の午前7時から午後0時半まで。ラウンジの利用者に専用のスマートグラスを貸し出し、席で装着してもらう。KDDIが用意した数種の映像から好みのコンテンツを選び、スマートグラスを通して目の前に広がる映像を無料で楽しんでもらう。

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実験に使うスマートグラスは「R-9」。KDDIが戦略的パートナーシップを結ぶ米サンフランシスコのODG が開発した。50度の広い視野角を持ち、映像再生のクオリティを認証する「THXディスプレイ規格」をスマートグラスで初めて取得したモデルだ。

ちなみに、実証実験で選べる映像は以下の5本である。

▪️沖縄の美しい海 (沖縄、座間味島) 
▪️北アルプスの雄大な山々
▪️ユウリ3Dマジックショー
▪️ネコのミーちゃん
▪️OSAKA 360

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このラインアップを見て分かる通り、あくまでも実験。ハリウッド映画のような本格的なコンテンツは提供されない。

KDDIは今回の実証実験を通じ、ラウンジでの新たな過ごし方を提案したい考え。将来的には機内でも楽しめるようにし、スマートグラスの商用化も目指す。本格運用はまだ先だが、ワクワクする取り組みではある。

冬ダイヤの開始とともに関空に超大型機が乗り入れる。

エミレーツ航空が10月28日から、関空—ドバイ線の機材を総2階建てのエアバス380型機に置き換えることを決めた。

ドバイはエミレーツ航空の本拠地で、関空—ドバイ線は2002年、日本とアラビア地域を結ぶ初のエアラインとして開設した。以来、毎日1便運航している。

135席も増加

エミレーツ航空のA380型機は、完全個室でシャワースパまで備えた「プライベートスイート」のファーストクラス14席、フルフラットベッドのビジネスクラス76席、エコノミークラス399席の計489席を備える。

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ファーストクラス、ビジネスクラス利用者向けに機内ラウンジ(写真上)が用意されていることでもおなじみだ。

関空—ドバイ線は現在、354席のボーイング777-300ER型機(ファーストクラス8席、ビジネスクラス42席、エコノミークラス304席)で運航しており、135席(38%増)も座席が増える

成田線に続く

エミレーツ航空は関西、成田、羽田の3空港からドバイへ直行便を飛ばしている。成田線は一足早く17年3月26日からA380型機で運航中(3年9カ月ぶりの投入)。関空線は2路線目のA380型機となった。

運航スケジュールは以下の通り(10月28日〜)。

▪️ドバイ→関空
便名:EK316
運航日:毎日(03:05発 16:55着)

▪️関空→ドバイ
便名:EK317
運航:毎日(23:35発 翌05:45着)

エアバスA380型機は来年春、ANA(全日本空輸)が成田— ホノルル線にデビューさせる。エミレーツ航空はすでにこの超大型機を100機以上受領済みだ。世界のA380型機の45%を占める(昨年9月時点)。まさに、桁外れのスケールである。


増便への布石だろうか。

LCC(格安航空会社)のジェットスター・ジャパンが、カナダのCAEと6年間のパイロット訓練契約を結んだ。需要の増加を見据え、エアバスA320型機に熟練させるのが狙い。

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ジェットスター・ジャパンは現在、同型機(180席)を22機保有し1日約100便を運航しているが、来年には28機まで引き上げる計画だ。

CAEは1947年に設立。約8500人の従業員を抱え、民間機、軍用機問わず、世界各地で毎年12万人以上のパイロットに訓練プログラムを提供するリーディングカンパニーだ。

契約は、カナダ時間の13日に締結した。訓練を行うのは、CAEがJAL(日本航空)と合弁で開設した「JAL CAE FLIGHT TRAINING」。羽田空港内にあり、CAEが製造したエアバスA320型機のフルフライトシミュレー ターを使って、今夏にも訓練を始める。

ジェットスター・ジャパンはこれまで、クアラルンプールやソウルにあるCAEの施設でパイロットの訓練を実施してきた。2012年7月の就航以来初めて日本で訓練を積み重ねる体制が整う。

ジェットスター・ジャパンが導入するのは「CAE Rise」と命名された新しい訓練システム。指導教官が訓練中のデータをリアルタイムで活用し、パイロットの技量を客観的に評価する仕組みで、ジェットスター・ジャパンは世界に先駆けた「ローンチカスタマー」となる。

ジェットスターグループとCAEは15年以上にわたり、パートナーシップを結ぶ。オーストラリア(ジェットスター航空)やベトナム(ジェットスター・パシフィック航空)など、アジア太平洋地域で訓練候補生やパイロットを養成してきた。今回の提携はその延長線上にある。

ジェットスター・ジャパンは今月13日、初フライトからの累計搭乗者が2500万人を突破した。国内外のLCCとの競争が過熱するなか、運航技術の向上で選ばれるエアラインを目指す。

「日本一小さな航空会社」天草エアラインが、JAL(日本航空)グループの日本エアコミューター(JAC、鹿児島県霧島市)から機材を借り受けて運航を始めた。

天草エアラインが保有するのは仏ATR社製のプロペラ機「ATR42-600型機」1機のみ。飛行5000時間ごとの重整備期間中は、全便運休とせざるを得なかった。JACから同型機を借り受けることで、運休を回避できる。

25日までJACからリース


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(天草空港に到着したJACのATR42-600型機)

今月1日〜25日まで、JACのATR42-600型機を天草エアラインとJACの「共通事業機」として運用する。期間中に計250便運航する予定だ。

同型機を保有する縁で、両社は2015年度から協力関係を築いてきた。これまで共通事業機の運用はJALグループ内に限られていたが、整備管理業をJACに委託することで、初めて機材を融通できるようになった。

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初便となった1日の天草発福岡行きには、31人が乗り込んだ。天草空港のロビーでは記念セレモニーが行われ、天草エアラインの吉村孝司社長、JACの加藤洋樹社長ら関係者がテープカットで出発を祝った。

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初便の搭乗者には、ボールペンなどの記念品が贈られた。

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期間中は、天草エアラインの顔である「みぞか号」のイルカのシールを機体の出入り口付近に添付する。

JALの鶴マークとJACのハイビスカス、そして天草エアラインのイルカが一つになり、天草と各地を結ぶ。重整備中だけの貴重な瞬間である。

トルコの首都イスタンブルに今秋、新空港がオープンする。総面積7650万平方メートル、事業費は総額100億ユーロ(約1兆3000億円)を超え、開港時点で年間9000万人を受け入れられる世界有数の巨大空港となる。10月29日の建国記念日を目指し、急ピッチで建設が進んでいる。

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(新空港はモスクのようなアーチの屋根)

アタテュルク空港は閉鎖

開港に伴い、現在のイスタンブル・アタテュルク国際空港は閉鎖する。新空港はイスタンブルの中心部から35キロ離れた黒海沿岸にあり、アタテュルク国際空港よりもさらに都心から遠くなる。地下鉄は来年以降に乗り入れる予定で、開港当初はアクセスに難儀しそうだ。

イスタンブルでもアジア寄りにあるサビハ・ギョクチェン国際空港は存続するが、現状と同じくトルコ国内線の運航が中心になる。ターキッシュエアラインズの成田—イスタンブル線は新空港に移転する。

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新空港は段階的に拡張していく。10月29日の第1期オープンに合わせて年間9000万人に対応する旅客ターミナルと滑走路4本を整備。1日3500便が離発着し、荷物の受け取りレーンは計42キロに達し、1時間に3万個以上の荷物を処理できるなど、全てにおいてこれからデビューする空港とは思えない規模を備えている。



さらに新空港の利用者が年間8000万人に達した段階で新ターミナルや滑走路の増設工事に乗り出す。年間2億人が最終目標だ。

アルスラン運輸海事通信相によると、新空港にはすでにUPS(ユナイテッド・パーセル・サービス)、DHL、FedEx(フェデックス)といった世界大手貨物会社から引き合いがあるという。

アジアとヨーロッパを繋ぐ場所にあるトルコ。古来から東西の交通の要衝として栄えてきた。新空港の開港は、往時の威光を現代に復活させるプロジェクトとなる。個人的にはターキッシュエアラインズの豪華なラウンジも移転するのか、とふと思いを馳せた。

■関連企業:
世界屈指の国際宅配便会社へ!ターキッシュカーゴが中国の物流大手と合弁企業設立」(2018年6月20日公開)

イタリアのフラッグキャリア、アリタリア-イタリア航空(Alitalia)が15日、新たな制服を発表した。

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イタリアのファッションデザイナー、アルベルタ・フェレッティ氏(Alberta Ferretti)によるデザインで、スタッフの要望、提案を取り入れ、実用性と上品さを兼ね備えたデザインを形にした。

フライト中や空港業務で快適で動きやすいよう、軽くて通気性がある上質なブルーウールを使用。「ミラノ・メンズ・ファッション・ウィーク(Milan Men's Fashion Week)」の開幕に合わせてお披露目された。

男性用のスーツはネイビーで、ポケットにグリーンのアクセントが入っている。ゴールドのボタンには、アリタリアの頭文字「A」を刻まれている。ネクタイはアリタリアカラーの赤か緑緑の2種類ある。

女性用はネイビーのスカートとスーツ、緑と赤のスカーフ。腰にはイタリア国旗のトリコローレにちなんだ色遣いのグログランのリボンを巻きつけた。

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レインコートは絹や防水ナイロン製で、男女とも、取り外せて軽いキルティングの裏地で仕上げた。フェレッティ氏は機内クルー用にベストや、アリタリアのロゴが入ったジャカードのエプロンスタイルのドレスもデザインした。

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アリタリアは2016年、実に18年ぶりに制服を刷新した(写真上)。デザインを手がけたのは、イタリア・ミラノのデザイナー、エットーレ・ビロッタ(Ettore Bilotta)。あれから2年。カラフルから一転して落ち着いた色彩に。経営再建に向け、心機一転、装いも新たに再出発する。

▪️関連記事:

貨物専業の日本貨物航空が16日、整備記録に事実と異なる記載が見つかったとして全便の運航を停止すると発表した。

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日本貨物航空によると4月3日、成田空港で航空機の機械部品へ潤滑油を補給した際、整備記録に不備があった。補給した量を少なく記しており、「他の航空機の整備記録にも同様であることを否定できない」として、安全を確認できるまで全11機の運航を一時的に取りやめることにした。

運休は16日の成田空港出発便から始まり、17日に成田空港に到着する便をもって全便が欠航する。安全性の確認には少なくとも1週間程度かかる見込みで、物流に大きな影響が出そうだ。

「大損傷」の報告を怠る

日本貨物航空は5月、過去2回にわたって機体が大きく損傷していたにもかかわらず、適切な報告を怠っていたとして、国土交通省から航空事故に認定された。同省が航空法に基づき立ち入り検査を実施したところ、今回の整備記録の不備が見つかった。

事故の詳細は以下の通りである。

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17年1月22日、シカゴ・オヘア空港離陸直後に鳥と衝突したため引き返し、機体の損傷を確認(写真上)。縦25センチ、横23センチ、深さ0.635センチの凹みがあった。損傷の状況を点検し、安全上問題ないことを確認してそのまま運航した。同年4月の定期整備で修理したが、修理箇所の大きさ(縦10センチ、横15センチ)は「大修理」に分類すべきところを「小修理」と判断していた。

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18年3月27日ロサンゼルス発サンフランシスコ行きのフライトを終え、翌28日にサンフランシスコ国際空港で点検中、機体の損傷を確認(写真上)。機体前部の外板に縦12センチ、横5センチ、深さ0.025センチの凹みがあった。成田空港到着後、さらに点検したが、安全上問題ないことを確認しそのまま運航した。5月の定期整備で修理した際、修理方法(縦通材の切り継ぎ)が区分上「大修理」だった。

いずれもボーイング747-8F型機で、日本貨物航空が航空法に基づき、国交省に事故報告したのは5月17日だった。機体が損傷していたにもかかわらず、一定期間運航を続けていたことになる。

日本貨物航空は日本郵船の傘下で、日本の航空会社では唯一の貨物専業。資本金は100億円で、従業員は4月1日時点で783人。日本国内のシェアではANA(全日本空輸)に次ぐ2位につける。

米ボーイング社の大型貨物専用機747-400F型機3機、747-8F型機8機の計11機を保有し、成田空港発着でアジア、北米、欧州へ週に60便程度、半導体製造装置や精密機器、完成車などを運んでいる。

日本貨物航空は「運航の再開に向けて、安全の確認に全力を尽くして参ります」とコメントした。

突然の運休により、荷主企業は貨物の振り替えは避けられない。機体の損傷を隠していたことも、整備記録の不備が1件だけでない可能性があることも実に闇が深い。築き上げてきたブランドに大きく傷がついた。

アジアからクロアチアへ初めての定期便が開設される。


大韓航空が9月1日から、仁川国際空港とクロアチアの首都ザグレブを結ぶ仁川—ザグレブ線を開設。エアバスA330-200型機(218席)で火、木、土曜の週3便運航する。


アドリア海に面したクロアチアは、映画「紅の豚」の舞台となり、オレンジ色の屋根が連なる別名「アドリア海の真珠」ドゥブロヴニクや、プリトヴィッチェ湖群国立公園など8つの世界遺産を擁する。


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(ドゥブロヴニク)


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プリトヴィッチェ湖群国立公園)


大韓航空は2010年度からザグレブへのチャーター便を運航している。近年、アジアでクロアチアの観光人気が高まっていることなどから、定期便へと昇格させた。ザグレブ線の就航で、大韓航空の就航地は43カ国111都市となる。


運航スケジュールは次の通り。


▪️仁川→ザグレブ

便名:KE919

運航日:火・木・土曜(11:05発 15:45着)


▪️ザグレブ→仁川

便名:KE920

運航日:火・木・土曜(17:20発 翌11:30着)


日本からクロアチアに行く場合、トルコのイスタンブルや欧州の主要都市を経由するのが一般的だった。仁川まで安く飛べる航空券が手に入るなら、利用価値は大きい。

NHK大河ドラマ「西郷どん(せごどん)」をテーマにした特別塗装機に2号機が登場する。

投入するのは、鹿児島県霧島市に本社を置くJAL(日本航空)グループの日本エアコミュータ-(JAC)。「西郷どん」ジェットは4月21日からJALが羽田空港を起点に運航している。JACは、ドラマの舞台である鹿児島県の奄美大島や沖永良部島など、奄美群島を中心に運航する航空会社として、地元からエールを送る。

2号機は、全36席の小型機SAAB(サーブ)340型機で、西郷吉之助(隆盛)役の鈴木亮平と、その妻愛加那を演じる二階堂ふみを左右に描いた。


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17日午後1時20分、鹿児島発喜界島行きのJAC3785便でデビューし、11月末まで奄美群島をはじめ福岡、出雲、隠岐、松山など、同機材の運航全路線に乗り入れる。

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(JACの就航路線)

羽田―鹿児島40周年

そもそも今年は、JALグループが羽田―鹿児島直行便を就航させて40周年。「西郷どん」ジェットはその記念企画でもある。


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1号機の初便は4月21日午後1時35分、羽田発鹿児島行きのJAL649便。 全252席(ファーストクラス5席、「クラスJ」42席、普通席205席)のボーイング767-300型機で、左右に出演者5人が描かれている。こちらも運航期間は11月末までで、羽田―札幌(新千歳)、伊丹、福岡、鹿児島、那覇線などに乗り入れる。

2号機を運航するJACは「『西郷どん』第2のふるさとともいえる奄美群島の需要喚起、交流促進に努めたい」としている。JALとともにドラマ終了まで盛り上げる。

今月20日の初フライトを前に、カナダのウルトラLCC(ULCC)「Swoop(スウープ)」が14日、制服を公開した。カジュアル路線で、ブランドカラーのマゼンタをさりげなくあしらったデザインに仕上がった。

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パイロットは長袖か半袖のグレーのシャツに、チャコールのパンツ、ジッパー付きの黒いカーディガンを合わせたスタイル。ブロンズの肩章はあるが、帽子やネクタイはない

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客室乗務員(CA)はチャコール・グレーのドレス、白襟の長袖(半袖)シャツやパンツの他、ベルトは黒かマゼンタ、カーディガンはVネックかジッパーから選べる。マンダリン襟のドレスも生産中で、秋に公開する予定だ。CAのキャビンバックにもさりげなくマゼンダのロゴが入っている。

SwoopはカナダのLCCウエストジェット航空(WestJet Airlines)が設立。今月20日、ハミルトン発着でアボッツフォード(Abbotsford)、ハリファックス(Halifax)線にそれぞれ週6便を開設しデビューする。

モントリオールやトロントなど日本からの直行便がある空港には乗り入れていないため、出会う確率は低い。路線拡大とともにマゼンタを目にする機会が少しずつ増えるかもしれない。

AIRDO(エア・ドゥ)の2018年3月期単独決算(2017年4月1日に〜18年3月31日)は、減収増益だった。

訪日客の増加もあり、搭乗客数は216万5000人超と過去最多を更新。座席利用率も72%まで上昇した。一方で機長の退職が重なるなど乗員不足で運休、減便が続出し、売上高に当たる営業収入は、ANA(全日本空輸)とのコードシェア(共同運航)による座席販売を含め、前期比3.3%減の474億8300万円にとどまった。

ただ、販売費や一般管理費は前期比0.1%増の41億2900万円と横ばいだったが、運航便数が減り整備費や燃料費も減少。事業費は同5.2%減の407億8800万円となり、営業費は計4.7%減の449億1700万円(前年同期比4.7%減)となった。

営業収益から営業費を差し引いた営業利益は31.9%増の25億6600万円。経常利益は61.0%増の19億1300万円、純利益は71.8%増の11億500万円(前年同期比71.8%増)といずれも大幅に伸びた。

運航便数は5.1%減の2万4674便(前期は2万5994便)。就航率は98.5%(前期は97.9%)、定時出発率は90.1%(前期は86.0%)に改善した。

提供座席数は2.2%増の300万6000席(前期は298万3000席)、旅客数は3.8%増の216万5481人(前期は208万6027人)、旅客キロは4.5%増の20億4218万人キロ(前期は19億5477万人キロ)、座席キロは1.1%増の28億3531万7000席キロ(前期は28億484万4000席キロ)といずれも伸びた。

札幌—広島、岡山線を廃止

路線別座席利用率は以下の通り(16年度→17年度)
▪️札幌-羽田線:71.6%→74.0%
▪️旭川-羽田線:70.4%→73.2%
▪️女満別-羽田線:67.8%→73.0%
▪️釧路-羽田線:70.9%→75.3%
▪️帯広-羽田線:65.4%→67.6%
▪️函館-羽田線:64.2%→69.8%
▪️札幌-仙台線:77.0%→65.4%
▪️札幌-中部線:67.8%→62.4%
▪️札幌-神戸線:61.5%→66.7%
▪️札幌-岡山線:60.6%→65.2% ※18年3月廃止
▪️札幌-広島線:64.8%→72.9% ※17年10月廃止
▪️函館-中部線:68.2%→68.1%
〈路線の平均〉69.7%→72.0%
(注)いずれもANA(全日本空輸)への座席販売分は含んでいない。

座席利用率が70%を超えたのは4期ぶりとなる。需要をきめ細かく予測し、競争力のある運賃を設定したことが、ある程度奏功した。

19年3月期は営業収益435億円、営業利益12億円、経常利益5億円、純利益3億円と減収減益を見込む。北海道を訪れる観光客は外国人を中心に増えているが、航空各社との競争が一層激化すると予想した。

今年は20周年


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AIRDOは今年12月に就航20周年を迎える。昨年度は6月23日に羽田空港、今年1月17日に新千歳空港のカウンターをそれぞれ一新した。次の20年へ足場固めの時となる。

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エア・ドゥが新千歳発着の34便(17往復)を運休!航空業界で乗員不足が顕在化」(2017年10月31日公開)

関空—シアトルの直行便が復活する。

デルタ航空(Delta Air Lines)が15日、2019年から再開すると発表した。デルタ航空は関空—ホノルル線を毎日運航しており、シアトル線は関空発着では2路線目。日本とシアトルを結ぶ直行便では、成田線に続く開設となる。

デルタ航空は需要の減少を理由に、2013年11月3日の関空発を最後に関空—シアトル線を運休していた。詳細なスケジュールは後日発表する。

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機材は、ボーイングB767-300ER型機。ビジネスクラスに当たるフルフラットシート「デルタ・ワン」が25席、足もとが広いプレミアムエコノミー仕様の「デルタ・コンフォートプラス」29席、エコノミークラスに当たる「メインキャビン」171席の計225席で運航する。

全座席にモニターと充電用の電源を装備し、機内Wi-Fi(ワイファイ)も使える。機内食は、ミシュラン二つ星を獲得した上野法男シェフによる和食が選べる。

シアトルはデルタ航空のハブ空港の一つ。シアトル発着便は今夏ダイヤ、国内線3路線を新たに開設。既存路線も機材の大型化や増便を進め、今年7月はピーク時で54都市に174便を運航する。前年同期より11便増え、14年夏ダイヤと比べると96便増加したという。

デルタ航空のシアトル担当ディレクター、トニー・ゴンチャー氏(Tony Gonchar)は「デルタ航空は、シアトルで最大の運航規模を誇る。大阪はアジアの主要都市の一つであり、シアトルの就航先に加えることができて嬉しく思う」と述べた。

デルタ航空は、航空連合「スカイチーム」の創設メンバーで、大西洋路線ではエールフランス-KLM、アリタリア-イタリア航空、ヴァージン アトランティック航空と共同事業を展開している。ハブ空港は以下の通り

【北米】アトランタ、ボストン、デトロイト、ロサンゼルス、ミネアポリス・セントポール、ニューヨーク(ラガーディアとJFK)、ソルトレイクシティ、シアトル

【欧州】アムステルダム、パリ(シャルル・ド・ゴール)、ロンドン(ヒースロー)

【中南米】
サンパウロ、メキシコシティ

【アジア】
ソウル(仁川)、成田

香港—シアトル線は10月で運休

関空—シアトル線は、大韓航空との共同事業(ジョイントベンチャー)となる。一方で、香港—シアトルの直行便は運休する。香港発便のラストフライトは10月4日となる。それ以降は大韓航空との共同運航として、仁川国際空港経由で香港に乗り入れる計画だ。

スカイチームに日本のエアラインは加盟しておらず、太平洋路線のパートナーは基本的に大韓航空となる。香港線を取りやめ、関空便を開設するなど、アジア戦略の変化を感じる。

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韓国で38年もの間、運用されてきた慣例がようやく廃止される。政府に運送を依頼する「GTR(Government Transportation Request)」と呼ばれる国籍機搭乗制度で、公務員は海外出張時、大韓航空とアシアナ航空しか使ってはいけないという制度だ。

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大韓航空のために創設

韓国政府が14日、GTRを廃止すると発表した。もともと国内の航空産業育成を目的に、1980年いわば大韓航空のために作られた制度だった。90年にアシアナ航空が加わり、2社に増えたが、圧倒的に大韓航空を選ぶ公務員が多いのが現状だった。

韓国経済新聞によると、2010〜14年の5年間にGTR航空券を利用したのは、大韓航空が21万2574人、アシアナ航空は3万6056人に過ぎない。年間5万人がこの制度のもと、両社を使って海外出張に赴いていた。

公務員のみに販売するGTR航空券は、急な出張でも座席を確保しやすく、変更・キャンセル料が無料。ただし市場競争がないため運賃は割高で、浪費の根元になっているとの批判は絶えなかった。

韓国政府がこのタイミングで制度廃止を決めたのは、大韓航空創業家による一連の不祥事が影響している。

「ナッツ姫」「水かけ姫」と揶揄された長女、次女のパワハラ騒動に端を発し、一家の長である趙亮鎬会長兼CEO(最高経営責任者)、その妻李明姫前副社長にも捜査の手が及び、一家の総退陣を求める大バッシングに発展している。

「公務員がなぜ高い大韓航空に乗る必要があるのか」「税金の無駄遣いだ」という意見が日増しに強くなっていた。GTR制度の廃止により、韓国の公務員は10月末以降、海外出張時にLCC(格安航空会社)や外国の航空会社を選べるようになる。

韓国ではLCCが台頭し、急速にシェアを拡大している。特定の航空会社を利するGTRは時代錯誤なだけでなく、官制カルテルと大差がない。廃止は遅すぎるぐらいだった。