最大震度7が襲った6日の北海道胆振(いぶり)東部地震を受け、JAL(日本航空)が10日、社会福祉法人中央共同募金会を通じて義援金500万円を寄付すると発表した。北海道内のイオンへは食品などの緊急輸送を実施。マイレージ会員にはマイルの寄付を呼びかけるなどして復興を後押しする。
JALは16年3月にイオンと緊急物資の輸送に関する覚書を交わした。この覚書に基づき、6日から食品など物資の緊急輸送をスタートした。
地震発生直後に旭川空港へ臨時便2便を含む4便、函館空港へ1便の計5便を飛ばし、24トン分を空輸。7日の新千歳空港再開後は9日までの3日間に88トン分を運び、計31便で112トン分の物資を北海道へ届けた。
北海道では、土砂崩れや家屋の倒壊など甚大な被害が発生し、今なお多くの道民が避難している。食品の物流が滞るなどの影響もいまだ残っていることから、JALは今後も物資不足の解消に向けて輸送協力を続ける。
JALのマイレージバンク会員には10日午後5時から、マイル寄付の募集を始めた。500マイル(500円相当)を1口として、寄せられたマイル寄付相当額を義援金として中央共同募金会へ寄付。被害状況に応じ按分した額が各自治体を通じ、被災者に直接見舞金として届けられる。
寄付はホームページの「JALチャリティ・マイル」から受け付け、10月31日の午後11時59分(日本時間)まで。JALグループ社員にも呼びかけ、中央共同募金会へ寄付する予定だ。
北海道胆振東部地震の発生後、ANAもセブン-イレブンへの物資空輸や500万円の義援金寄付、マイル募金に乗り出した。西日本豪雨と同じく、日本の翼が復興へ向けて足並みをそろえる。
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