ANA(全日本空輸)でパリ支店長とブリュッセル支店長を兼務していた杉野健治氏(52)が2日のパリ発成田行きの機内でワインを6杯あおって酔っ払った上、隣席の50代女性客に頚椎捻挫のけがを負わせていたことが分かった。女性は全治数日で、ANAは杉野氏を諭旨解雇処分とした。

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ANAによると、杉野氏が搭乗していたのは2日夜発3日昼着のNH216便。杉野氏は出張でビジネスクラスに乗り、出発から約4時間後、日本時間の3日午前7時40分ごろに女性にけがを負わせた。

杉野氏は4月1日にパリ支店長兼ブリュッセル支店長に就任したばかりだった。ANAは平子裕志社長と片野坂真哉会長の役員報酬を1カ月間、20%減額(1カ月)。グループ社員が空港のラウンジやグループ便の機内で飲酒することを当面の間禁止した。

「弊社元社員」?

ANAは今回の件について「ANA元社員に関するお詫び」と題して以下の通り、ホームページに謝罪文を掲載した。

「10月2日パリ発羽田行ANA216便において、弊社元社員が機内で隣席のお客様にご迷惑をおかけする事象を起こしました。 当該のお客様をはじめ、ご搭乗のお客様ならびに関係の皆様に、多大なるご迷惑とご心配をおかけしましたことを、心よりお詫び申し上げます。

弊社といたしましては、本事象を重く受け止め、当該元社員に対して厳正なる処分を行いました。 また、全役職員に対するコンプライアンスの徹底、教育を一層強化するなど、再発防止に努めてまいります。

2018年10月5日
全日本空輸株式会社
代表取締役社長 平子 裕志」

管理職としてあるまじき失態。自らが特権階級という意識があったのではないだろうか。しかし、ANAもANAである。解雇してから「弊社元社員」との肩書きで発表し、けがではなく「ご迷惑をおかけした」とのマイルドな表現に和らげてある。批判を最小限にかわそうという狙いがみえみえで印象が極めて悪い。