工事が続いていた仙台空港の新たな搭乗施設「ピア棟」が冬ダイヤの開始に合わせ、10月28日に開業することが決まった。合わせて発着案内表示を電子看板化し、1階のセンタープラザも拡充。空港の機能が向上する。

仙台空港は2016年7月、国の管理空港としては初めて民営化し、東京急行電鉄(東急電鉄)グループが運営を担っている。

ピア棟は空港の容量拡大を目指した取り組みで、既存のターミナルビルの西側を増築。鉄骨造で2階建ての徒歩ゲート棟と3階建てのバスゲート棟からなる。

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(徒歩ゲート棟の出発エリア)

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(徒歩ゲート棟の到着エリア)

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(バスゲート棟)

徒歩ゲート3カ所、バスゲート2カ所の搭乗施設と待合スペース、事務室を備え、建設費は約20億円。建築面積は3072.68平方メートルで、延べ床面積は5975.74平方メートルとなる。日建設計が設計を、前田建設工業東北支店が施工を手掛けた。

国内線の出発搭乗ゲートを現在の6カ所から10カ所に増やし、朝や夕方など発着ラッシュに備える。新規就航や増便にもつなげたい考えで、開港以来最多となった2017年度の旅客数343万8630人を、44年度には550万人に引き上げる狙いだ。

パタパタからデジタルへ

ピア棟の開業と合わせて、10月28日から空港全体の発着案内表示システムを刷新する。いわゆる「パタパタ」での情報提供を10月27日をもって終了し、館内46カ所に設置したデジタルサイネージ(電子看板)を新設。発着案内の他、空港内の案内図、搭乗ゲート変更などの情報等を4言語でリアルタイムに情報提供する。

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(新しい発着案内表示システムのイメージ)

また、ターミナルビル1階のセンタープラザを拡充し、地域交流イベントなどに活用できるようにする。

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(マルチメディアウォールの放映イメージ)

55型×20面のマルチメディアウォールも新たに設置し、フライト情報や鉄道・バスの運行情報、宮城・東北地域の観光紹介、イベント用のコンテンツを放映する。このマルチメディアウォールは10月21日の「2018空の日仙台空港祭」から運用を始める。

ピア棟の完成について仙台空港は「東北の空の玄関口としてヒトやモノの交流の創出・発展を担う仙台空港の重要なマイルストーン」とコメントした。新ターミナルとはいかないまでも、ピア棟の開業でLCC(格安航空会社)をはじめとした航空便の受け入れ能力は大きく向上しそうだ。