乗降用のエレベーターを車内に備えたリムジンバスが12月、世界で初めて営業運行を始める。導入するのは成田空港、羽田空港へ高速バスを走らせる東京空港交通(東京・中央区) 。車いすのままでも乗車できるバリアフリーバスの新たな選択肢として注目を集めそうだ。

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バスは三菱ふそうトラック・バス製の「2TG-MS06GP改」。全長1199センチ×全幅249センチ×全高346センチで、エンジンの排気量は7697cc、最大出力280kw(381ps)、最大トルク1400N・m(143kgf・m)。定員は通常39席(右側11列、左側8列)で、補助席3席と車いす専用1席を別途備える。衝突被害軽減ブレーキ、車線逸脱警報装置、ドライバーモニター、車両挙動制御装置などの安全装備を搭載した。

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車いす用のエレベーターは幅80センチ×前後長130センチで、230キロまで積載できる。エレベーターへはスロープ板を使って乗降する。14日午後2時からお披露目式を行い、乗降デモンストレーションや試乗会を実施する予定だ。

5両目のバリアフリーバス

東京空港交通は2016年4月に東京・水天宮の東京シティエアターミナルと羽田空港国際線ターミナルを結ぶ路線にリフト付きリムジンバスを初めて導入した。17年12月にはバスタ新宿と羽田空港国際線ターミナル間に2両目を投入。今年6月に国内初の改良型リフト付きリムジンバスを2両追加し、成田空港と東京シティエアターミナル・東京駅(鉄鋼ビル)間で運行を始めた。

エレベーター付き車両の導入で、バリアフリー対応のリムジンバスは計5両に増える。東京空港交通によると、来年春までに10両体制にするべく、さらに増備を進めるという。車いすでもスムーズに乗り降りできる車両が世の中に広がれば、思いやりのある社会に一歩近づく。