ANA(全日本空輸)の機内食を監修する「THE CONNOISSEURS(ザ・コノシュアーズ)」に4人の新メンバーが加わることが決まった。ドイツ、ベルギー発の国際線ビジネスクラスでは著名シェフとのコラボメニューを初めて提供するなど、“雲上のレストラン”に磨きをかける。

ザ・コノシュアーズとは、「その道を極めた目利き・匠」の意味。ANAが13年9月に発足した。国内外の著名シェフや酒のプロを起用し、日本発の国際線や国内線の一部プレミアムクラスでANAオリジナルメニューをプロデュースしてきた。

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12月から加わるのは、和食パートナーが2人、洋食パートナーと日本酒アドバイザーが1人ずつ。これにより、ザ・コノシュアーズは18人に増える(写真上)。新メンバーは、以下の各氏。

▼アレクサンドル・ゴティエ氏
「ラ・グルヌイエール」 オーナーシェフ
期間:2018年12月〜2019年5月 
担当:日本発欧米路線のビジネスクラス洋食メニュー
「ラ・グルヌイエール」はフランス北部のフレンチの名店。絵画のように芸術的な料理で定評がある。ANA機内ではゴティエ氏の地元産ビール、ブラッスリー・カステラン「グラン・クリュ」を用意し、ゴティエ氏を紹介するオリジナル機内番組も上映する。

【献立】

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前菜:「鱈のスモークとカリフラワーのコンポジション」
メイン:以下3種類から選択
「牛頬肉のブレゼと人参のコンフィー、ブレゼのジュとともに」
「鮟鱇のヴァプール、クルジェのソース」
「南瓜のニョッキとミモレット」

▼黒須 浩之氏
「神楽坂くろす」 店主
期間:2018年12月〜2019年2月 
期間:新千歳・福岡・伊丹・沖縄発羽田行きのプレミアムクラス 和食の夕食メニュー
新潟県出身。寿司店に生まれ、割烹やホテルでの修業を経て、2007年から「ザ・リッツ・カールトン東京」和食統括料理長。2012年1月「神楽坂くろす」を開業。料理を盛り付ける陶器や磁器も自らが生産地に出向き厳選している

【献立】

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豚角煮、鯛めし、口取り、胡桃とほうれん草胡麻和え、根菜胡麻サラダ、四目厚焼玉子、サーモン西京焼き、公魚(わかさぎ)新引き揚げ

▼廣田福也氏
「銀座 百楽」店主
期間:2019年3月〜5月
担当:日本発アジア路線ビジネスクラス 和食メニュー
徳島県出身。四国・徳島の食材を中心に全国の旬の素材を使い、季節の彩りを繊細に仕立てた懐石料理を提供。「銀座 百楽」は各界の著名人に愛されている(メニューの詳細は来年2月上旬にANAのホームページで公開)

▼北原康行氏
「コンラッド東京」セリーズ/コラージュ レストランマネージャー
担当:2019年度ANAラウンジ、国際線・国内線機内の日本酒
14年「第4回世界唎酒師コンクール」で優勝(日本酒の銘柄は来年2月上旬にANAのホームページで公開)

ドイツ、ベルギー発は「NAGAYA」監修

フランクフルト、デュッセルドルフ、ミュンヘン、ブリュッセル発の国際線ビジネスクラスでは12月から来年2月まで、デュッセルドルフのミシュラン星付き和食レストラン「NAGAYA」とのコラボメニューを提供する。

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日本と欧州の融合がコンセプトで、主菜として「スライスした牛フィレのポシェと芽キャベツに包んだ牛肉の柔らか煮 わさびバターソース 蕪を添えて」(写真上)を振る舞う。さらに、ドイツでオリジナルブランドワインを作り続ける日本人醸造家の浅野秀樹氏による和食に合う白ワイン「Hide’s Wine 639 Black Gutsriesling 2016」も同路線限定で解禁する。

ANAは13年から、海外発のビジネスクラスでその地を代表する著名ホテル、シェフ監修のメニューを提供している。現在は、シンガポール発便で「リージェント・シンガポール-フォー・シーズンズ・ホテル(Regent Singapore, A Four Seasons Hotel)」、台湾発便で「リージェント台北(Regent Taipei)」、ロサンゼルス発便で「パティナ(Patina)」、インド発便で「タージ マハール パレス ムンバイTaj Mahal Palace Mumbai)」とコラボしているが、ドイツ、ベルギー発便では初の試みとなる。

ANAは英スカイトラックス(SKYTRAX)で5つ星(5スター)の評価を得ているが、今年、JALが念願の5スターを獲得し、日本唯一の5スターエアラインではなくなった。「6年連続5スター」の意地をかけ、機内食に磨きをかける。

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