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LCC(格安航空会社)のピーチ・アビエーションが24日、札幌(新千歳空港)発着で一挙に3路線を同時就航させた。25日には、仙台ー台北(桃園)線に参入する予定で、まさに路線の開設ラッシュを迎えている。

24日は札幌ー仙台と札幌ー福岡を1日1便で、札幌ー台北(桃園)は週3便で開設した。25日からの仙台—台北(桃園)線は週4便を予定している。

ピーチは今年3月1日で就航5周年を迎え、5年間の累計搭乗者数は1700万人超。8月20日に2000万人を突破するなど、順調に乗客数を増やしてきた。

既に関西空港と那覇空港を拠点化しており、台北線の開設に合わせて25日に仙台空港を第3の拠点空港に、来年度中には新千歳空港も「第4の拠点空港」とする計画を打ち出した。

それだけではない。国際線では来年3月25日の夏ダイヤ開始に合わせて那覇ー台湾・高雄線の運航を始める見通し(※)。一方、週3便の那覇―香港線の運航は今年10月28日をもって終了させるなど、路線の見直しも急だ。

【2018/01/24追記】
ピーチから4月26日から那覇―高雄線を開設すると発表があった。
→関連記事:「ピーチが4月26日、那覇―高雄線を開設。那覇から海外は再び4路線に


ANAの連結子会社になったが…

ピーチと言えば4月、ANAホールディングスの連結子会社になった。

ANA資本構成
(連結子会社化の発表資料より)

ANAホールディングスが株式の取得を進め、出資比率を38.7%から67.0%に引き上げ。香港の投資ファンドであるファーストイースタンアビエーションホールディングスが17.9%、日本の官民ファンド産業革新機構が15.1%と出資比率を減らし、株主の資本構成が大きく変わった。

ANAはバニラエアも傘下に持つが、合併などはせず、あくまでピーチの独立性を維持する方針。マイレージ提携やコードシェアもなく、確かにANA傘下になって何かが変わった印象はない。一つ挙げるならば、路線拡充が急ピッチになったということだろうか。

国内14、国際15路線に

ピーチの路線図を見ると、

ピーチ路線図

今回の新千歳発着3路線、仙台発着1路線を含め、国内線14、国際線15路線となる。

新たに拠点化する仙台、新千歳を加えた4空港の発着路線を整理してみた(赤字が新規就航)。


■関西空港発着(国内10路線、国際6路線)
札幌(新千歳)、仙台、成田、松山、福岡、長崎、宮崎、鹿児島、那覇、石垣、ソウル(仁川)、釜山、台北(桃園)、高雄、香港、上海(浦東)

■那覇空港発着(国内2路線、国際4路線)
関西、福岡、ソウル(仁川)、台北(桃園)、香港、バンコク
香港の代わりに高雄が加わる予定(上記参照)。

■仙台空港発着(国内2路線、国際1路線)
関西、札幌(新千歳)、台北(桃園)

■札幌(新千歳空港)発着(国内3路線、国際1路線)
関西、仙台、福岡、台北(桃園)

路線別に整理すると、
【国際線】
・関空ー札幌
・関空ー仙台
・関空ー成田
・関空ー松山
・関空ー福岡
・関空ー長崎
・関空ー宮崎
・関空ー鹿児島
・関空ー那覇
・関空ー石垣
・那覇ー福岡
仙台ー札幌
札幌ー福岡

・成田ー福岡
【国際線】
・関空ーソウル(仁川)
・関空ー釜山
・関空ー台北(桃園)
・関空ー高雄
・関空ー香港
・関空ー上海(浦東)
・那覇ーソウル(仁川)
・那覇ー台北(桃園)
・那覇ー香港
・那覇ーバンコク
仙台ー台北(桃園)
札幌ー台北(桃園)

・羽田ーソウル
・羽田ー台北(桃園)
・羽田ー上海(浦東)

「ピーチの5年」は日本LCCの歴史

ピーチ機体


(ピーチが使う機材はエアバスA320-200型機。スターフライヤーやバニラエアと同じだ)

日本のLCCでは断トツの路線網だが、アジアを見渡すと、強力なライバルたちが控えている。ピーチ就航5周年のプレスリリースには「ピーチの5年は、日本LCCの歴史」とあった。すっかりおなじみになったフーシャピンクの機体が、アジアの空も席巻できるか。次の5年が正念場といえそうだ。