成田から佐賀へ。直前の予約だったこともあり、どこも高い。そんな時、目に止まったのが、春秋航空だった。

日本の国内線では、春秋航空日本として運航し、成田市に本社を置いている。愛称はスプリングジャパンだ。ハブ空港はもちろん成田空港だが、第3ターミナル。なかなか搭乗記がないため、書いてみたい。

第3ターミナルへは、東京駅から成田空港行きのシャトルバスに乗って到着。手近のエスカレーターに乗り、簡素な通路をひたすら前に進むと、入り口が見えてくる。



第3ターミナルは、シンプルさを突き詰めたデザインとなっている。航空会社のラウンジはもちろんなく、フードコートとコンビニ、簡単な売店があるのみ。エンターテインメント施設は全くない。

春秋航空日本のチェックインカウンターは入り口を入ってすぐ目の前にある。チェジュ航空の隣だ。いきなりの長蛇の列に驚いた。



これに並ぶのか……とうんざりしていると、これは天津など、中国行きの国際線だった。

 

時刻はもう11時近く。春秋航空日本は35分前までにチェックインする必要があるため、並んで早々、空港スタッフの方から、

「佐賀ですか?」
と声を掛けられた。

前に並んでいた数組と同じく、
チェックインカウンターに進み出る。

重量チェックは厳しめ。機内荷物は5キロまで



春秋航空日本の重量チェックはかなり厳密である。無料で機内に持ち込めるのは1人1個5キロまで。3辺の合計が115cm以内
(幅56cm×高さ36cm×奥行23cm以内)までと決まっているからだ。何となく、重量オーバーに目を光らせている印象を受けた。

運賃プランは3つある。安い順にラッキースプリング、スプリング、スプリングプラスで、

春秋航空
(春秋航空日本から届いたメールから抜粋)

ラッキースプリングなら、5キロまでの機内持ち込み荷物のみ。預け荷物は有料となる。

一方、スプリングは、預け荷物と機内持ち込み荷物の合計で15キロまでならOK。スプリングプラスなら25キロまでという、独特のシステムになっている。

われわれ夫婦は真ん中のスプリングにした。1人当たり1万1380円に別途発券手数料として550円を徴収される。合計すると、1万1930円となった。

一つ前に並んでいた男性は「ラッキースプリング」だったようで、5キロまでの重量をオーバー。ハンカチや財布を出して重さを減らそうとしていたが、係員から注意されていた。超過料金は1キロ当たり2000円となる。

今回は2人合わせて小さなスーツケース1つ(9.6キロ)で来たため、重量制限はクリア。ただし、座席は見事にバラバラとなった!
妻が10Cで通路側、私は28Fで窓際だった。

座席を選ぶ場合は、追加料金をいただきます!
とにべもない。手続きを終えてその場を後にすると、バタバタとチェックインカウンターの人が駆け寄ってきた。

スーツケースの端っこが凹んでいたため、承諾書にサインが櫃依田という。万一荷物検査で問題があったら、呼び出しがあるので、その場合、すぐにこのチェックインカウンターに戻ってくる必要があるとのことだった。

荷物検査には10分かかるとのことだったが、搭乗時間が迫っているので、そのまま搭乗口に向かうことに。幸い、呼び出しはなく、ことなきを得た。



ターミナル内で唯一食事ができるフードコートは、このように満席。

その近くにスプリングジャパンの売店(スプリングショップ)があった。



チーバくんも売っていた。そして、うん?



大人気のぐてたまたくさんあります
ストラップ、ペン、ハンカチ、ガム、リップクリーム、サイフなどなど、とのこと。

アジアを旅行すると、ぐでたまグッズがいたるところに売られていて驚くぐらいだ。台湾の夜市には明らかにパチモンが超安価で売られていたし、タイのバンコクでは、ラビットカードというBTS(高架鉄道)で使えるICカードに、ぐでたまデザインがあった。

このぐでたまは、「すみません!ぼくは非売品です!」。
(ちなみに写り込んでいる光は先ほどのフードコートの電球である)

搭乗口はすぐ近く

このフードコートと売店エリアを通り過ぎると、すぐに荷物チェックとなる。このあと、行き先によってはかなり歩かせられるのだが、幸い佐賀行きの春秋航空日本の便は150Cで、本当に目と鼻の先だった。



こちらにもスプリングショップがあった。



航空券の半券を切り取られ、階段をタッタッタと降りる。当然、飛行機は沖止めで、バスに乗り込んで出発する。



機体の目の前でバスを降り、





タラップを上がる。



こちらは乗り込む直前のタラップのガラス越しの1枚。
機内は3列ー3列とぎっしりと座席が詰め込まれていた。





座席のシートカバーにはパンダなどの絵とともにシルクロードの解説が。

腰を下ろすと、

ちょうど拳1つ入るかどうかというシートピッチだった。

本来は11時40分発だったが、一向に飛び立たない。



奥には黄色い塗装のバニラエアと第2ターミナルにいるはずのスリランカ航空の機体が見えた。

成田空港が混雑しているため、出発が遅れております」とのアナウンスがあり、結局、正午過ぎに離陸した。



飛行時間は1時間55分とのこと。佐賀は意外に遠い。
機内サービスは何もないので、暇を持て余して機内誌「空飛ぶ道の駅マガジンに手を伸ばす。



海苔の頂上決戦 佐賀×千葉

何ともシュールな特集だ!!



千葉と佐賀の海苔は味が全然違う!という。
あえて違いを述べるなら千葉がおにぎり用、佐賀が寿司用。千葉は香りも旨みもしっかりしていて余韻が楽しめる。佐賀は甘みがあり、他の食材を引き立てるという。

ほうほう、と思っていると、機内が上下左右に大きく揺れる。台風の影響もあるのか、すかさずアナウンスが流れ、

気流の影響により、機体が揺れておりますが、この後の運航に影響はありません

しかし、一度ならず、三度も四度も機体は大きく揺れた。
その分、機内アナウンスの数もかなり多く、機長も二度ほど、しゃべり始めた。これほど機内アナウンスが多い航空会社も珍しい。

「同区間同時刻便で骨折」前日に発表

春秋航空日本は6日前の今月22日に、機体の揺れによって客室乗務員1人が骨折する事故を起こしたばかり。それもわれわれが乗った成田発佐賀行きの同時刻便だった!先週も台風が列島を縦断していたため、その影響かもしれないが、事故から時間が経って26日に国土交通省に届け出て、つい昨日、大々的に報道されたばかりだった。





頼まなかったが、コーヒーや紅茶、嬉野茶は200円、カップヌードルは400円、缶ビールや缶ハイボールは500円。機内アナウンスでは、旭製菓のコーヒーかりんとう(300円)を推していた。

何度か強い揺れに襲われたが、午後2時、機体は無事、佐賀空港に到着した。到着後すぐ、こんなアナウンスが流れた。

このたびは台風の影響で客室乗務員が負傷し、ご心配をお掛けしました。スプリングジャパンは安全運航に努めて参ります

何はともあれ、台風接近中にもかかわらず、欠航にならず、無事到着してよかった。佐賀空港(正式名称は九州佐賀国際空港)へはボーディングブリッジを渡って入場し、滑走路を歩く必要はなかった。



こじんまりとしたターンテーブルで、荷物はすぐに出てきた。
トイレ横の壁に書かれていたのは、



佐賀から始まるANAたの旅

何というダジャレ。そう言えば、佐賀空港にはJAL(日本航空)が乗り入れていない。だから、ANA(全日本空輸)が力を入れているということだろうか。

外を見ると、見事に土砂降りだった!
小雨という天気予報はどこへやら。
そんなこんなで弾丸旅行は始まった。