成田空港とエジプトのカイロを結ぶ直行便が30日、4年3カ月ぶりに復活した。冬ダイヤが始まる29日からを予定していたが、台風の影響で1日遅れのスタートとなった。

成田—カイロ線は2013年7月から運休が続いていた。エジプトの治安が悪化し観光利用が伸び悩んだのが理由で、日本の観光客はとにかく第三国を経由しないと、エジプトには行けなくなった。

例えば、カイロに行くには、
■ドーハ経由のカタール航空
■アブダビ経由のエティハド航空
■ドバイ経由のエミレーツ航空
■イスタンブル経由のターキッシュエアラインズ
などが候補になる。

このうち、1つのルートが突然、閉ざされた。昨年6月にエジプトなど中東5カ国がカタールと国交を断絶。カタール航空のドーハーカイロ線は運休となり、このルートが選べなくなったのだ。

今回の成田ーカイロ線の直行便は週1便なので経由便の代替路線とまでは言えない。しかし、乗り換え不要というのは、やはり便利だ。


使う機材はボーイング777-300ER型機で、ビジネスクラス49席、エコノミークラス297席の計346席。タイムスケジュールは以下の通りである。

■成田→カイロ

便名:MS965

運航日:日曜(21:20発 翌04:30着)


■カイロ→成田

便名:MS964

運航日:日曜(00:10発19:00着)


エジプト航空はANA(全日本空輸)と同じく航空連合スターアライアンスに所属している。成田ーカイロ線は昨年11月から5カ月間、週1便のチャーター便を運航。利用が好調だったため、同じ機材、頻度での増便を決めた。ただし、同じく13年から運休中の関空ーカイロ線の再開は未定である。

国土の大半が安全レベル「2」

エジプト治安

外務省の海外安全ホームページを見ると、エジプトの大部分はオレンジ色に染まっていた。これは、レベル2の「不要不急の渡航は止めてください」を意味する地域だ。

一方、カイロやアスワン、ルクソールなどエジプトの主要観光地は レベル1の「十分注意してください」(黄色)。シナイ半島やリビアとの国境沿いは危険度で上から2番目となる レベル3の渡航中止勧告(濃いオレンジ色)となっている。

治安は決して良好とはいえないが、カイロ近郊など観光地に関しては他のアフリカ、中東諸国に比べると、まだ安全と言えるレベルだ。ピラミッドをはじめ、歴史好きを魅了してやまないエジプト。直行便の再開を機に、現地を訪れる旅人は確実に増えそうだ。