いよいよ飛び立つ時が来た。福岡から東京へ。


少し割高だが、ANA(全日本空輸)を使うことにした。それには理由がある。

この日までに積み上げたプレミアムポイント(1月から12月までの累計。越年するとゼロにリセットされる。利用クラスや飛行距離、予約クラスによって割り当てられる)は5万8306ポイント

すでに5万ポイントの節目はクリアしていたが、そのうちANAグループ運航便は2万4496ポイント。2万5000ポイントにわずかに満たなかったことで、上級会員であるプラチナ会員に一歩届かなかった。それが、このフライトでようやく達成する。

プラチナ会員になれば、国内線、国際線ともにラウンジが使えるようになり、優先搭乗もできる。しかし、この日はまだ一歩手前のブロンズ会員だったため、どちらの恩恵にも預かれない。

荷物チェックを終え、搭乗ゲートに向かう。本日(10月31日)のフライトは台風による機材到着の遅れにより、35分遅れの出発となった。

時間を持て余し、うろうろしていると、ラーメンの一蘭を見つけた。先ほどやりうどんを食べたばかりなので、ここでは食べない。


窓外を眺めると、スターフライヤーの漆黒の機体が見えた。


ただただ、暇である。ラウンジも使えないので、椅子に腰を掛けて時間を過ごす。次々とアナウンスは流れるが、別の航空会社の便ばかり。もうそろそろか、とようやく重い腰を上げて搭乗口に移動すると、わんさかと長い列ができていた。

優先搭乗の嵐。最後の最後で機内へ



午前10時37分、優先搭乗が始まる。「ダイヤモンドメンバー様は……」という声を聞くや、どどどっと、ゲートに吸い込まれていく。ほとんどが出張族だろう。最上級会員どんだけおるんや!と呆れながら順番を待った。

次は「プラチナメンバー、スーパーフライヤーズカード、スターアライアンスゴールドメンバーの方は……」と来た。またもやどどどっと人が動く。そう、これである。

プラチナ会員に昇格すれば、この優先搭乗が利用できる。福岡→東京のようなダイヤモンド会員だらけの路線だとメリットは薄いが、それでもずいぶん早く機内に乗り込める。

ちなみにANAのプラチナ会員は、海外ならスターアライアンス加盟航空会社のゴールドメンバーとみなされ、エコノミークラスでも、ビジネスクラス客と一緒に搭乗できる。このメリットは大きい。

ちなみに、搭乗口で同列扱いで呼ばれるスーパーフライヤーズカードは通称SFC。プラチナ会員以上が申し込め、年会費を払い続ける限り、一生涯プラチナ会員と同等の資格が得られる。次は、このカードの発行が目標になるだろうか。

が、この日は、まだブロンズ会員。

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最後の最後、出発予定の午前10時45分になってようやく機内へと案内された。


ボーディングブリッジを通り、


乗り込む直前に機体を横からとらえる。


前から5列目

登場順こそ最後尾だったが、この日の座席は前から5列目。エコノミークラスの最前列で、前には「プレミアムクラス」という名の食事付きゆったりシート(国際線のプレミアムエコノミークラスに近い)があるのみ。

空港ではほとんどメリットを感じないブロンズ会員だが、予約の段階では、前のほうの座席を優先して抑えることができる。それでも、予約段階では15列目くらいだった。

ANAは、搭乗2日前の午前0時に指定できる座席が追加される座席開放」というイベントがある。ちょうどその時、駄目元で座席変更をクリックすると、5列目が横並びで空いていたというわけだ。


シートはいたって普通だが、


前にシートがないだけで広々と感じる。機材はボーイング777-200型機だった。


わずか数十センチ。前のプレミアムクラスのシートがまぶしい!

海外旅行に慣れていると、各座席にモニターがないのが慣れない。LCC(格安航空会社)との違いは飲み物が出てくることだ。


妻と2人分。ここで、先ほど空港で買ったカステラ「フクサヤキューブ」をごそごそと取り出す。


このようなコンパクトなボックスで、


真ん中からパカッと開けられる。


福砂屋のカステラが2切れ入っていた。


ちなみにナイフも同梱されている。
しっとりとしていて、コーヒーとよく合った。


着陸が近づき、トイレを済ませる。当たり前だが、いつものANAだった。

フライトは約2時間。午後0時40分ごろに羽田空港に到着した。


荷物を受け取り、京急線の乗り場に向かう。エスカレーターを下ると、


あくせくした東京の光景が飛び込んできた。日常に戻るたび、また旅に出たくなる。

(おわり)