羽田空港のターミナルビルを運営、管理する日本空港ビルデングが、100%出資の子会社「羽田未来総合研究所」を設立する。社長に三越伊勢丹ホールディングスの前社長大西洋氏を迎え、異業種の知見も生かしながら事業領域を広げる。

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(日本空港ビルデングのホームページ)

設立は7月2日付。空港運営事業の価値向上をはじめ、新規事業モデルの開発、シンクタンク機能を担う。

日本空港ビルデングは副社長に

大西氏は6月の日本空港ビルデングの株主総会を経て同社の副社長にも就く予定。「社長補佐」のポジションでグループ全体の事業開発も推進する。

大西氏は2012年2月に三越伊勢丹ホールディングス社長に昇格。同年4月、伊勢丹メンズ館プロデュースのセレクトショップ「イセタン羽田ストア」を羽田空港第1ターミナルにオープンした。14年6月には第2ターミナルに2号店を、同年7月には第1ターミナルにレディース店を開業するなど、羽田空港で店舗運営してきた実績がある。

三越銀座店の8階には16年1月、沖縄以外で初となる空港型市中免税店「ジャパン デューティーフリー ギンザJapan Duty Free GINZA)」をオープン。日本空港ビルデングや成田国際空港の子会社NAAリテイリングとの共同出資で運営会社「Japan Duty Free Fa-So-La 三越伊勢丹」を立ち上げた。

ミスター百貨店」の異名を取り、事業の多角化を進めたが、業績は悪化。社内の反発に合い、昨年3月に社長退任を余儀なくされた。昨年7月から日本空港ビルデングの特別顧問を務めていた。

日本空港ビルデングは非常勤の取締役としてJAL(日本航空)の植木義晴会長、ANA ホールディングスの長峯豊之副社長も新たに迎える。

羽田空港の旅客数は今や世界4位の年間8500万人超。2020年の東京五輪に向け、空港や周辺エリアでは大型開発が進んでいる。旅客も路線も増える好景気に甘んじることなく、今のうちから新たな事業の芽をじっくりと育てたい。

Higher and higher.

【2017/07/03追記】
日本空港ビルデングは2日付で、羽田未来総合研究所を設立した。資本金は5000万円で、所在地は東京都大田区羽田空港3-3-2。英文表記は「Haneda Future Research Institute Inc.」となる。

アートや文化を軸に全国の自治体と羽田空港をつなぎ、地域再生や地域創生を展開。優れた日本製品やアート、日本文化の海外発信を試みる。時代の求める人財教育にも着手する。

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「未来の旅」や「未来の空港」が生活をどう変えていくのか。最先端技術やベンチャー企業の動向にもアンテナを張り、新たなライフスタイルの提案など、日本の未来予想図を具体的に提案していくという。

大西社長は「『日本の羽田』から『世界のHANEDA』へ…。日本ブランドの価値向上の一役を担っていきたい。Higher and higher. 大空に果敢に翼を広げる」と挨拶を寄せた。

【2018/07/30追記】
日本空港ビルデングと連携し、20日には訪日観光客(インバウンド客)をメインターゲットにしたポータルサイトFlying Visit Japan」を開設した。
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