ベトナムのLCC(格安航空会社)最大手ベトジェットエア(VietJet Air)の関空―ハノイ線が11月8日からスタートすることが決まった。

国土交通省から6月24日就航で認可されていた(関連記事:「LCCのベトジェットエアが日本参入。6月から関空—ハノイにデイリー便」)が、諸準備に時間がかかり、4カ月半就航が延びることになった。

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3大エアラインが激突

就航日は31日、東京都内で開催されたJETRO(日本貿易振興機構)ベトナム投資カンファレンスで発表された。関空とハノイ(ノイバイ国際空港)を180席のエアバス320型機で毎日1便結ぶ。

関空—ハノイ線は国営のベトナム航空(Vietnam Airlines)が毎日1便、LCCのジェットスター・パシフィック航空(Jetstar Pacific Airlines)が昨年9月から週4便で運航しており、週18便に増える。ベトナムの三大エアラインが激突する構図が固まった。

ベトジェットエアは日本の旅行代理店と協力し、関西、成田、仙台、中部、小松、茨城、福島の各空港からベトナムへ直行チャーター便を飛ばした実績がある。しかし、日本での定期便開設は初めて。関空―ハノイは片道4時間強で、ベトジェットエアの国際線としては45路線目となる。

カンファレンスでは、ベトジェットエアのグエン・ティ・トゥイ・ビン(Nguyen Thi Thuy Binh)副社長が登壇し「ベトナムと日本をつなぐネットワーク拡大の第一歩。丁寧でフレンドリーなサービスで、ベトナムという美しい国に向かう素晴らしいフライト体験を提供できると信じている」とコメント。ベトナムと日本を結ぶ新たな路線の開設を進める考えを示した。

航空券は6月8日から公式サイト(PCスマホ)またはフェイスブックページ(「Book Now」ボタン)で発売する。Visa/ MasterCard/ AMEX/ JCB/ KCPのクレジットカード、デビットカードに加え、ベトナム32銀行のATMキャッシュカード(インターネットバンキング登録済みに限る)での決済に対応する。

運航スケジュールは以下の通り。運航機材は、180席のエアバスA320型機か、230席のエアバスA321型機(いずれもエコノミークラスのみ)。

■ハノイ→関空
便名:VJ938
運航日:毎日(01:45発 07:50着)

■関空→ハノイ
便名:VJ939
運航日:毎日(09:20発 13:10着)

累計5500万人以上

ベトジェットエアは2011年12月に初就航。女性社長グエン・ティ・フオン・タオ氏(Nguyen Thi Phuong Thao)の強力なリーダーシップのもと、急成長を遂げた。

現在ではエアバスA320型機とA321型機を60機保有し、毎日385便以上を運航している。ベトナム国内では既にベトナム航空をしのぐシェアを誇り、タイ、シンガポール、韓国、台湾、香港、中国、マレーシア、ミャンマー、カンボジアに進出。累計で延べ5500万人以上の搭乗客を迎えてきた。 

ベトジェットエアによると、日本を含むアジア太平洋地域でさらなる路線拡張を見越し、航空機の追加購入契約を結んでいる。

次は羽田へ

昨年にはJAL(日本航空)と業務提携し、JALの日本国内線やベトナム線、ベトジェットエアのベトナム国内線で共同運航(コードシェア)する他、マイレージプログラムや機材運用、地上サービス、メンテナンスなどでも連携を図る。

遅れはしたが、東南アジアで有数の成功を収めたLCCの進出。関空の次は羽田空港への就航を目指している。スピード感を持って他の日本路線の開設へと動く可能性は高い。

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