JAL(日本航空)の20代の男性客室乗務員(CA)が、乗務中にビールをあおっていたことが発覚した。

5月22日午後3時15分(日本時間の23日午前5時15分)ホノルル発関空行きJL8791便で、男性CAは乗客に提供する缶ビール1本(350ml缶)をトイレに持ち込み、「よく眠れるように」と飲んだという。1回目の機内食サービスを終え、約1時間の休憩に入ったところだった。

当日の機内には97人(乗客87人、CA8人、パイロット2人)が搭乗しており、31日に乗客からのメールで判明した。缶ビールを持ってトイレに入るところを見た、トイレのごみ箱に缶ビールが捨てられていたという内容で、翌6月1日にJALが男性CAに確認したところ、飲酒を認めた。

男性CAは入社2年目で、乗務歴は8カ月。バンコク空港所に所属していた。現在は乗務から外れている。

乗務12時間前から飲酒厳禁

機内での飲酒は「乗務開始の12時間前から運航終了まで一切の飲酒をしてはならない」と定める運航規程に明確に違反しており、国土交通省は6日、JALに対し厳重注意した。

FullSizeRender

JALは6日、「客室乗務員の飲酒による運航規程違反について」と題する文書をホームページで公開し「お客さまをはじめ、関係の皆さまに多大なご迷惑をおかけしましたことを深くお詫び申し上げます」と謝罪した。

同文書では「運航規程違反行為が発生したことを深刻に受け止め、このような事態を二度と発生させることのないよう、管理の徹底、および再発防止に取り組み、信頼回復に努めてまいります」とも記している。

記憶に新しい熊本

JALは5月24日、熊本発羽田行きJL632便でも離陸直後に多数の部品を落下させる「重大インシデント」を引き起こした。今回の飲酒の件は発表こそ本日までずれ込んだが、日本時間では23日。まさに熊本の直前となる。相次ぐ不祥事は、日の丸を背負う航空会社としての自覚が足りないと言われても仕方がない。

飲酒に関しては他の乗務員が本当に気づかなかったのか、はたまた見逃していたのか、疑問が残る。乗客からの告発がなければ、何度も繰り返されていた可能性は高い。

この4月に着任した赤坂祐二社長は整備部門一筋のキャリアを歩んできた。安全の重要性を誰よりも熟知しているはずである。日本を代表する航空会社として、安全を担う覚悟を今一度、かみしめる必要がある。

▪️関連記事: